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お役に立ちま専科3

お客様目線に立ったコンサル支援作業


課長 田中 幸夫

(経緯)

コンサル支援作業の内容
銀行系のアウトソーシング作業を行っている会社の企画推進部門で約1年間、コンサル支援作業の仕事を行った経験がある。
この時には、柱となる二つの作業を中心に実施した。
一つは、設計・開発プロセスの見直し、改善であった。
お客様の経営層で設計・開発のプロセスが明確になっていないのではないかといった危機意識を受けて、プロジェクトが組成された。このプロジェクトの事務局として、プロジェクトを推進していく立場で参画した。

お客様の経営層で設計・開発のプロセスが明確になっていないのではないかといった危機意識を受けて、プロジェクトが組成された。このプロジェクトの事務局として、プロジェクトを推進していく立場で参画した。
改善後の内容については、関係者に周知し、変更後内容の取扱徹底を行った。
もう一つ並行して進めた作業は、オープン系システムの運用の標準化であった。
雑多にある多種多様なオープン系システムについて、運用形態がそれぞれバラバラで統一化されていないといった問題認識を受けて、特に重要と思われる事項について統一基準を策定した。新たなオープン系システムの導入や更改といった際に、この統一基準を採用するよう義務付けることとした。
具体的には、以下の項目についての統一基準を定めた。

  1. ユーザIDの管理・運用基準
  2. 監視ログの収集・監視基準
  3. バックアップ・リカバリの基準
  4. ライブラリ管理の基準

この作業については、同社の各部門における有識者に定例的に参集していただき、私が用意したそれぞれの基準の素案を基に、徹底的に議論を重ねていった。その結果、同社にとってのあるべきオープン系システムの規範となる統一基準を定めることができた。

(取り組みの特徴:心掛けた点)

このコンサル支援作業において、私が特に心がけたことは、お客様目線に立って行うということであった。プロジェクトの悩みや課題、問題認識をお客様と共有し、何を、どのように改善したらお客様にとって、よりよいものに近づけることができるのかを常に念頭において作業を行った。
お客様との信頼関係を築く上でも、まず、お客様からの要求に対しては、クィックレスポンスで応じるとともに、現場で対応できないものについては、持帰った上で弊社内での有識者にアドバイスを求めたり、弊社内で培ってきた知識データベースをフル活用したりして、より最適な物作りができるよう注力した。
期間的には約1年間であったが、お客様からはご満足のいただける結果が残せたと自負している。

(振り返って:コンサル支援作業の難しさと面白さ)

コンサル支援作業の難しさは、当然ながらマニュアルに書いてあるような通りにはいかない点であり、ケースバイケースに応じた対応が求められることである。
従来の経験だけでは立ち行かなくなることがあり、その人が持っているスキル・経験に加えて、新鮮な発想や判断力、臨機応変な対応力などが求められることが多々ある。
逆に言えば、その点がまたこの種の仕事の面白さでもあり、やりがいを感じる点でもある。
お客様と一緒になってもがき、悩み、苦しんで、より最適な解となるものを追求していくことが大切であり、お客様の目線に立ったコンサル支援作業を今後も心掛けていきたいと考える。

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